プログラミング作法 第1章 スタイル 1.7 なぜ手間をかけるのか

そもそも、ここで紹介されたルールは個人の勝手な意見にすぎないのではないか。
 それに対する答えはこうだ。きちんと書かれているコードは読みやすく、理解しやすく、ほぼ例外なく間違いも少なく、無神経に殴り書きされたきり一度も仕上げを施されていないコードより小さくなる可能性も高い。

 大事なポイントは、良いスタイルは習慣の問題だということだ。自分でコードを書き起こす際にスタイルに配慮し、時間をとってスタイルを見直し改善していけば、良い習慣が身につくようになる。そしれそれが自然に出てくるようになれば細かい点の多くは無意識のうちに処理され、例え納期に追いまくられて書いたコードでも今より優れたコードになるだろう。